人間の欲求の5段階
“WHO(世界保健機構)”が必要として定めた“ライフスキル”は10項目ありますが、それはより分かりやすくするためにまず大きく5項目に分けられています。
それは人間の欲求の5段階において用いられたピラミッド同様に、ピラミッド状に表現されて3段にわけられています。
そして3段目の頂点に“自己実現”という最終目標が置かれその下の2段にこの目標を達成するための“モチベーション”ともなる5項目が置かれています。
まず第1項目目の“自己肯定スキル”というのは自尊感情、健全な自尊心などのことで、自分の良い面を認識していてその部分が好きで、自分のことを大切に思える自己肯定能力を身に付けることを目標としています。
このスキルはピラミッドの図においては1段目を独占していますが、それほど存在価値の高いもので全てのスキルを習得するための基本となります。
このスキルの習得なしには、“自己実現”はおろか他のスキルの習得も不可能です。
そしてこの“自己肯定スキル”の習得にはおまけがついていて他者を大切にすることも可能にしてくれます。
次にピラミッドの2段目を見てみましょう。
ここには1段目の“自己肯定スキル”に続く4項目が同等のレベルのものとして一緒に入っています。
その1つ目“コミュニケーションスキル”は大切な人間関係を損なうことなく上手に自己主張をするためのスキルです。
私たちは日常生活において引っ込み思案になったり、遠慮して自分の言いたいことを言えなかったりすると怒りが溜まって気持ちの良いコミュニケーションがとれなくなります。
これを解消するには“コミュニケーションスキル”の中の“アサーティブ(積極的自己表現)スキル”が役にたちます。
ただ、この時点で全てのスキル習得の基本となる1段目の“自己肯定スキル”が乏しいと積極的に自己表現をすることができなくなって日常生活の色々な場面で問題が起こってきます。
たとえば子供が非行に走ったりするのはその代表的な例で、自分ではいけないと思っていながら仲間に対して自分の意志を表現することができなかったりするのは、自分の感情や意見、考えに対して自信がなくて自己否定してしまうからです。
2つ目の“ストレスマネジメントスキル”というのは、日常生活でのストレス源がどのように影響するのかを知ってそのレベルを調整できる能力のことで、自分の力では対処できないような状況も受け入れることができるようになったり、避けようのないストレスに対してその緊張が心身の健康問題にまで影響を及ぼさないように自分をコントロールする方法を探し出すスキルです。
3つ目の“意志決定スキル”というのは私たちが毎日絶えず行っている“選択”という行為において目標や価値観を考慮して考えることができるようにするための能力のことです。
4つ目の“目標設定スキル”というのは、自分が立てた目標を達成させるために実行可能な計画を立てる能力のことを言い、目標設定することの意義や目標の立て方を身に付けるためのスキルのことを言います。